裏窓 [DVD] |
主人公が足を骨折。覗き趣味に走るというマニアックな展開なのですが、 とにかく、一画面に濃密な情報を網羅することにこだわった異色作。 驚嘆したのは、ファースト・シーン! ほとんど、コレ、どーやって撮影しているの?というような凄いカットの オン・パレード。完成させた職人芸のも驚きです。 ヒッチコックの密室劇の傑作が『ロープ』なら、広角ワイドレンズ版が、 この『裏窓』というところでしょうか。(両作品とも甲乙つけがたい 傑作)巨大なアパート・セットで繰り広げられる出来事が、ほぼリアル・ タイムに体感できる、舞台のような実験的なマニアック・マンション的な 作品だと思います。スリリングな展開、ロマンス、そして近所への異常な 関心という皮肉のスパイスが効いた、近代娯楽作のヒット要素?をすべて 含んでいる映画史に残る傑作であることに違いありません。 |
裏窓 [DVD] |
ヒッチコックの好きな鳥瞰的ショットが初めから終わりまでという設定(当然なことで主人公が車椅子で動けないから視界が限られてしまう)が、窓からのぞいている主人公(ジェームズ・スチュアート)と我々を実に上手くミステリーの世界に引き込んでいく。犯人(映画では犯人かどうかは明確には分からない)は後に「アイアンサイド」シリーズで名をあげるレイモンド・バー。テレビで彼のファンなら嬉しい再会。グレース・ケリーは美しいの一言に尽きる。ジェームズ・スチュアーが動けない代わりに彼女が手足となって動くからかえってハラハラドキドキ度が増幅されてしまう。設定がニュー・ヨークのグリニッジ・ヴィレッジということで面白そうな人が集まっているのもこの映画の覗き見趣味に花を添えている。 |
事件現場へ行こう 日本ベストミステリー選集33 (光文社文庫) |
◆「素人芸」(法月綸太郎)
妻が、無断で高価な腹話術の人形を買ったことに 腹を立てた保雄は、衝動的に妻を殺害してしまう。 その騒ぎを聞いた隣人が警察に通報し、 二人の警官がやって来るのだが……。 ロバート・ブロック「最後の演技」のテイストを目指したという作品。 腹話術の人形といった小道具で、ホラー的雰囲気を 醸成したかったのでしょうが、生々しく殺伐とした 夫婦関係とのギャップが激しく、成功しているとは 言いがたいです。 ただ、そのちぐはぐな感じが逆におもしろく、 脱力する結末も含め、味わい深い一品です。 ◆『しらみつぶしの時計』 |
裏窓―木内美穂写真集 |
一応、ヌード写真集です。 はっきり言って、思い切りが足りなくて中途半端。 今更何を恥ずかしがる事があるんでしょう? バストを披露すればそれでいいというものではありません。 顔はすごく可愛いと思うのに、勿体ない事この上ないです。 |